今回初めて完成車のホイールからの交換に際しディスクブレークのホイールの扱いも初めてでしたので初心者目線で必要工具のご紹介をしたいと思います。
ディスクローターのサイズ
ディスクローターにはいくつかのサイズがあります。
リムブレーキのクイックリリースに慣れたものにとってはここが第一関門です。
ロード用はそこまで制動力が必要とされないので、アルテグレードの『SM-RT800』とデュラグレードの『SM-RT900』には160mmと140mmの2種類があります。
今回私のホイールはアルテグラグレードで前後とも160mmを使用します。

160mmと140mmでは、20mmの直径の違いにより『放熱性』と『制動力』とあと『重量』にも差が生じます。
シマノのマニュアルにも『140mmのローターを使用する場合、160mmのローターより制動力が低下します。140mmのローターはリアのみにお勧めします』と記載があるほど違いがあります。
必要工具
ここではロード向けのお話をするので、ローターの固定方式はセンターロックだという前提で進めます。
必要な工具はホイール(ハブ)の仕様によって変わります。
センターロックだけでも、実は3パターンの仕様があります。

内セレーションタイプに使う工具はスプロケット交換に使うロックリングです。

今回使用するタイプは外セレーションタイプになります。
もし変な工具を使って舐めたら終わりなので、しっかりとした工具を使うことをお勧めします。
シマノ純正は全周タイプで、しかも柄がオフセットしているのでお勧めです。
純正以外でも代用できる工具がありますがショップではしっかりとした工具でしっかり規定トルクをかけてガッチリ装着しているので、そうでない工具だと必要なトルクが出なくて外せなかったりします。
慣れていたら何とか外せますが、初心者だとどの程度のトルクをかければ良いのか?がつかめずに大変難しい。

名前の通り本来はBBユニットの脱着に使う工具です。
交換作業
スルーアクスルを抜いたホイールにTL-FC36をかけて、反時計回りに体重をかけます。

ロックリングが薄いので、力をかけている時にずれて外れないように注意が必要です。
純正工具は柄がオフセットしているので、やり易かったです。

ロックリング自体は薄いですが、ひとたび緩んでしまえばすぐに取れます。
装着は脱着のときの逆をやるだけです。
ローターを付けてロックリングを固定するだけです。
価格は3,462円(税込 購入時)でした。
これを高いと取るかどうかは微妙ですが安心料だと思って購入しました。